第44回 中国・四国支部学術大会
大会長 管野 貴浩(島根大学医学部歯科口腔外科学講座 教授)
公益社団法人日本口腔インプラント学会第44回中国・四国支部学術大会を、2024年11月16日(土)~17日(日)にかけて、松江市の島根県歯科医師会館にて開催致します。島根県での開催は第30回大会(平成22年)以来、実に14年ぶりの開催となります。
今大会のテーマは、「口腔インプラント治療の医療安全を考える」と致しました。1965年に初めて人に応用された口腔インプラントは2024年には約60年の歴史を重ねることになります。開催地である島根県ではこの60年には大きな意味があります。「出雲大社の大遷宮」が行われるのは60年に1度です。この大遷宮の目的の1つには、「空間や建物を安全に維持し、技術を伝承していくこと」があるとされています。これは単に積み上げてきたもの壊して、新たなものを作るという作業ではなく、次世代に安全安心な空間を継承するためにも、「物」だけでなく「知識・技術・態度」をも継承する節目であると言い換えられます。まさに、口腔インプラン治療もこの60年の節目であり、次世代に向けて新たな技術が導入される中で、第一に重要とされる医療安全に立ち帰り、安全安心な技術を継承することに立ち帰る必要があると考え、本テーマを採用いたしました。
本学会では演題発表の他、市民公開講座、シンポジウム、各教育講座など多岐にわたる企画を準備していますので、ぜひご参加ください。情報交換会(懇親会)では、島根の秋の味覚である海産物や畜産物に加え、松江市は京都、金沢と並び日本三大菓子、茶処としても有名ですので、工夫を凝らした食事を提供できたらと思います。どうぞ奮ってご参加いただけましたら幸いです。
公益社団法人日本口腔インプラント学会中国・四国支部の中でも島根県は会員数が比較的少ない支部となります。しかしその分会員同士で、顔の見える密な連携を日頃から取っておりますので、全員で力を合わせて皆様をお迎えする準備を整えて参りたいと思います。
最後に、大変貴重な機会を与えていただきましたことに深謝し、大会長として謹んでご挨拶申し上げます。